入れ歯
必要によって隣の歯や他の歯を少し削り、隣の歯に金具をかけて欠損部を補う治療です。
メリット
保険適応内の義歯は比較的安価 |
治療回数や期間が比較的短い |
デメリット
装着感の違和感が大きい |
取り外しが面倒 |
清潔に保つためのケアが大変 |
噛む力が弱い |
フックをかけた歯に負担がかかる |
ブリッジ
両隣の歯を削り、型をとったあとに 塊の繋がった歯を入れる治療です。
メリット
取り外し式でない |
保険適応内であれば比較的治療費が安価 |
噛む感触が自分の歯と近い |
デメリット
隣の歯をたくさん削る |
支える歯の負担が大きい |
たくさんの歯がなかったり奥に支える歯が無いとできない(適応範囲が決まっている) |
食べかすが詰まりやすい |
インプラント
歯が抜けたところの顎の骨に人工の歯の根を埋めて、それを土台にして歯をつくる治療です。
メリット
ブリッジのように隣の歯を削る必要がない。 |
義歯のように取り外しの面倒や口の中の違和感がない。 |
残っている歯に対する負担が少ない。 |
デメリット
保険適応外のため治療費が比較的高額 |
治療期間が長め |
インプラントとブリッジ、どちらの方が長持ちするの?
そのひとつの答えとなる研究結果をご紹介します。
歯を失った患者様と話をしていると、「インプラントとブリッジ、どちらの方が長持ちするの?」とよく聞かれます。その答えとなる研究を一つご紹介します。
この研究は年齢、性別、欠損歯を同じ条件にし、インプラント治療を受けた61名とブリッジ治療を受けた66名でそれぞれ何年もっているかを調査しました。横軸がインプラントやブリッジを入れてから経過した年数、縦軸がそれらを何%の人がもっているかを示しています。
研究結果
インプラントは最初の3年程度まで多少のトラブルがあるものの、その後はほとんど問題がなく、10年を超えても92%以上のインプラントが生存しています。
一方でブリッジは経年的に喪失しており、8年を超えたところで54%、つまりおよそ半分のブリッジが失われていることがわかります。
上記の研究結果をエビデンス(科学的根拠)とし、
「インプラントの方が長持ち」と言えます。
この研究結果ではインプラントの方が長持ちと言えるでしょう。もちろん患者様それぞれの噛み合わせや清掃状態など様々な条件によってこの結果が変わることもあるかもしれません。しかし多くの研究においてインプラントは長持ちする治療法であるという結論が示されています。
また非常に重要な点として、「ブリッジがだめになる」ということは土台の歯に問題が起きるということです。インプラントがダメになっても、その入れたインプラントを失うだけですが、ブリッジに問題が起きた場合は入れたブリッジだけではなく、土台の歯もダメになってしまうため、より多くの歯を失う可能性が高いです。