インプラントの相場
インプラントは保険外診療なので医院により治療費が異なりますが、おおよその相場は総額で1本35~50万円です。
中には格安インプラントと言って「1本15万円〜」という広告を目にすることもありますが、別途オペ代や仮歯代、かぶせもの代がかかり、結局は総額40万円を超えるということも珍しくありません。
医院により治療工程ごとに費用が分かれている場合もあり、治療費を確認する際には総額でいくらかかるのかを確認する必要があります。また、骨移植の費用やガイデットサージェリーの費用など、オプション代なども事前に確認しておくようにしましょう。
同じインプラントと言っても使用しているフィクスチャー(インプラント本体)やアバットメント、かぶせものの材質が全く違います。身体の一部として機能するのもですから値段だけで決めるのはお勧めできません。
インプラントの補償期間
インプラントの成功率は10年で90%を超えますが、残念ながら100%ではありません。
インプラントが骨と結合しなかったり、かぶせものが割れてしまったり、インプラント周囲炎で抜け落ちてしまうなど、決して多くはありませんがトラブルもあります。
インプラントは5~10年の補償期間を設けている医院が多いですが、どこの医院でも同じ内容の補償を受けられるわけではありません。これも治療費と同じように医院により補償期間や内容、条件が異なります。
当院の補償システムは非常にシンプルで、5年(インプラントの種類によっては10年)以内にかぶせものや土台に不具合が起きた場合は全て無料で再治療を行なっております。(ただし定期検診に通っていただいている方に限ります)
当院のように補償期間内の不具合は土台もかぶせものも完全無償対応をしている医院がある一方で、
かぶせものと土台で補償内容が異なる医院や(土台は無償だが、かぶせものは有償など)、術後の経過年数に応じて補償額が減額される医院も存在します。
例えば、補償額が以下のように減額されていく医院では、以下のように5年目に再治療を行う際に治療費の半額を自己負担しなくてはなりません。
補償額が減額されていく医院の場合の例
経過年数 | 自己負担割合 | 再治療費が20万円だった場合(参考) |
1年 | 0% | 0円 |
2年 | 20% | 4万円 |
3年 | 30% | 6万円 |
4年 | 40% | 8万円 |
5年 | 50% | 10万円 |
当院の場合
経過年数 | 自己負担割合 | 再治療費が20万円だった場合(参考) |
1年 | 0% | 0円 完全無償 |
2年 | 0% | 0円 完全無償 |
3年 | 0% | 0円 完全無償 |
4年 | 0% | 0円 完全無償 |
5年 | 0% | 0円 完全無償 |
補償と一口に言っても医院により内容は様々です。当院のように補償期間内は完全無償の医院に比べて、免責金額を設けている医院では再治療時の患者様の金銭的負担が大きくなってしまいます。
後々後悔しないために、
・いつから補償適応期間が起算されるのか(土台を埋入した日からか、かぶせものを入れた日からか)
・土台とかぶせもので同じ補償が受けられるのか
・完全無償か免責金額が設けられているのか
・補償適応の条件(禁煙指示や定期検診の受診など)
など事前に確認しておくようにしましょう。
治療費の支払いの時期、方法
インプラントは高額な治療になりますので、支払いの時期や方法もあらかじめ確認するようにしましょう。また見積書に記載のない追加費用があとあと大きくかかることがないか、事前に確認しておく必要があります。
お支払いの時期や方法は医院により異なります。
治療開始前に一括払いの場合は、やむを得ず治療を中止する場合に返金の対応があるのかも確認しておくと後々のトラブルを回避することができます。
無理のない支払い計画でご自分にあった支払い方法を選択できる医院で治療を受けることをお勧めいたします。
医療費控除
医療費控除とは医療費の負担を軽減するために設けられた制度で、1年間に一定額以上の医療費を支払った場合に確定申告をすると税金の一部が戻ってきます。
医療費控除を受けられる条件は以下の2つです。
インプラントも医療費控除の対象ですので、上記の条件を満たせば治療費の一部が戻ってきます。クレジットカードやデンタルローンで支払った分も医療費控除の利用が可能です。
医療費控除の対象になるのは治療費だけでなく、交通費(電車、バス、タクシー代)や薬局での支払い分も含まれます。
ただし医療費控除を受けるには年末調整ではなく、自ら確定申告を行う必要がありますので注意が必要です。
場合によっては半分近い医療費が返還されることもありますので忘れずに申請することをお勧めいたします。